英語セッションを拡張し、より充実した内容で開催!

今年は、在米日系企業の日本語を話さない方々にも業務改善のヒントをご提供するために、日本語でのユーザー事例紹介セッションに加え、英語セッションの枠を3つに拡張して実施した。日系企業だけでなく、非日系のローカル企業にお勤めの方まで幅広く参加し、過去最高の参加人数を記録した。
2023年の開催レポート

 

当日のプログラム

  1.   Process Improvement with No-Code Platform (in English)

  2.   Supply Chain Traceability - Use Case of CTPAT (in English)

  3.   The Promise of AI (in English)

  4.   Use Caseのご紹介 /Panel Discussion (in Japanese)

  5.  Free Consultation /Net Working (Free)
 

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当日のタイムテーブルと英語セッションのスピーカー

 

1. Process Improvement with No-Code Platform 

「業務改善」をテーマにした英語セッションから開始。Kintone社のLean Six Sigma CertifiedのHiroki Nagataが登壇し、業務効率化やチームの生産性向上を目指す企業や担当者に向けて、業務改善の必要性や具体的なアプローチ方法、さらにはKintoneを活用した実践的な改善アイディアを紹介した。Kintoneを活用することで、属人的な業務や複雑なプロセスを整理し、透明性の高い業務環境を実現できる点について解説した。 

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Hiroki Nagata, Lean Six Sigma Certified Consultant, Kintone Corporation


本セッションは、既にKintoneを導入している参加者にとって、あらためてメールとファイルによる業務がまだ多く残っていることを気づかせる内容となった。

 

2. Supply Chain Traceability - Use Case of CTPAT

次に、Kintone社・SCM DX ConsultantのKyle Novitskyが登壇し、Kintoneを活用したCTPAT対応についてのセッションを実施した。CTPAT (Customs Trade Partnership Against Terrorism)とは、アメリカ税関が運営する企業向けプログラムで、輸出入業務の安全性を保証することを目的としている。このプログラムは、企業にとって国際取引における信頼性を高める重要な要素である。

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Kyle Novitsky, SCM DX Consultant, Kintone Corporation


セッション内では、CTPATに対応するために必要なプロセスの管理や情報の可視化について、Kintoneを活用するメリットを具体例を交えて紹介した。輸出入を行う多くの企業が直面する課題に対し、過去の情報や会話をトラッキングしやすいKintoneの特性がいかに効果的かを論じた。 

 

3. The Promise of AI

英語セッションの最後は、AI Dynamics CEO & PresidentのRajeev Dutt氏を招き、AI(人工知能)の可能性と活用事例について講演いただいた。Rajeev氏は、長年AI分野に携わってきた専門家として、「AIとは何か」という基本的な概念から、その実用的な可能性について解説した。 

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Rajeev Dutt, AI Dynamics,  CEO & President 


このセッションでは、AIの基本から応用までを幅広く学ぶことができ、多くの参加者にとってAIの可能性を再認識する機会となった。

 

4. Use Caseのご紹介/Panel Discussion


4-0.  オープニングトーク

日本語セッションのオープニングトークでは、Kintone Corp立ち上げから現在まで営業部門をリードしてきた田邉が、Kintoneの最新状況について報告した。今年、米国でのサービス開始から10周年を迎えたKintoneは、これまでに北米で800社以上の企業に利用されるサービスへと成長してきた。

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Yu Tanabe, Chief Operating Officer, Kintone Corporation 


10年にわたる歴史の中で、Kintoneは柔軟性と拡張性を武器に、さまざまな業界・業種のお客様への業務改善の支援を続けてきた。オープニングトークでは、これまで業務改善に携わってきたお客様のKintone活用事例も数多く紹介した。 

4-1.  事業拡大とともに進化したKintone活用、その意外なメリットとは?

House Foods Holding USA, Inc.は、アメリカ市場で豆腐を中心とした大豆関連事業を展開しており、2016年からKintoneを導入している。導入前はExcelが散在し、情報の混乱が課題だったが、「営業管理」や「リード管理」など5つのアプリから業務の効率化をスタートさせた。 

その後、事業拡大に伴い、2019年には「問い合わせ管理」や「情報共有基盤」を新たに利用開始。2024年現在では「販促企画事前承認アプリ」を導入し、監査対応時に必要な情報を即座に整備・共有できる体制を構築している。そのほかにも、「販促プロジェクト管理」や社員の「日報管理」など、多岐にわたる業務でKintoneを活用。「事業の成長に伴い、業務の幅や対象も広がったが、Kintoneもその変化に柔軟に対応できた」と、同社のSales Planning and Operationsの築地氏は語った。 

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Sales Planning and Operations 築地氏


Kintoneの導入による効果は、監査対応や業務効率化にとどまらない。築地氏は、「Kintoneの活用をきっかけに、社員の意識やマインドも変化した」と述べている。単に数字を管理したり、監査に対応するためだけでなく、事前申請によって活動計画を可視化し、その結果を振り返る情報基盤を整備することで、社員一人ひとりの意識向上にもつながった。 

さらに、組織や社員の変化による情報格差を解消し、COVID-19以降の働き方の変化やオンライン中心のコミュニケーションにも柔軟に対応できる環境を整えることができた。 

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実際の利用シーンのご紹介

 

「私たちは、大豆製品をもっと多くの人に広げ、新しい価値ある製品を生み出していきたい。そのために事業規模をさらに拡大し、それに伴ってKintoneの活用範囲も広げていきたい」と、今後の展望について熱意を込めて語った。

4-2.  会計システムとのAPI連携でデータの可視化と業務効率化を実現!

アメリカ全土で複合レジャー施設を59店舗(2024年11月現在)展開するRound One Entertainment Inc.は、店舗拡大に伴う稟議書類の決裁スピード向上を目的に、2017年からKintoneを導入した。その後もKintoneの活用範囲を広げながら、ポータル画面をカスタマイズし直感的な操作を可能にする工夫や、Webhook機能を活用したインボイス処理の自動化などに取り組んできた。

今回のパネルディスカッションでは、Kintoneと会計システム「Stripe」とのAPI連携で業務効率化を実現した事例について、同社 Senior IT Managerの松橋氏が発表した。

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Senior IT Manager  松橋氏

 

2024年2月、同社はお客様向けモバイルアプリを刷新。このモバイルアプリはKintoneではないが、モバイルアプリ刷新プロジェクトの中で、上層部から「ユーザーデータと売上データをKintoneで一元管理できるようにしてほしい」という要望が挙がった。

松橋氏は、ノーコードツール「Make」を使い、StripeのトランザクションデータをKintoneに自動登録する仕組みを構築した。Stripeに溜まった売上データと、Kintone上で作成したユーザーデータマスタとを紐づけ、Kintone上でデータの可視化を実現。店舗ごとの利用状況やトレンドを、Kintoneのグラフで誰もが簡単に把握できる環境を整備した。その結果、経営判断が迅速化し、業務効率が大幅に向上した。

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使いやすいようにカスタマイズしたポータル画面 


Kintoneの標準機能を超え、外部システムとのAPI連携でKintoneの利用範囲を拡大し業務効率化を実現した同社。「これからもKintoneを活用して業務プロセスの改善を進め、お客様へのサービス向上につなげていきたい」と、今後の展望について熱く語った。

 

5. ネットワーキング 

セッション終了後は、参加者同士やKintoneメンバーと自由に交流できるネットワーキングの場をご用意。セッションご登壇者様に追加で質問をされる方や、参加者同士でお互いのノウハウを交換をされる方、今後の社内でのKintoneアプリの利用拡大についてKintoneメンバーに具体的に相談される方など、時間の許す限り積極的に交流を深めた。

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日本語セッション参加者全員での集合写真

 
最後になりますが、第4回 Kintone User Conferenceにご参加いただき誠にありがとうございました。開催後アンケートでは「Kintoneの活用イメージが広がった」「今後どの分野に利用できるか検討したい」「ユーザー同士の交流が有意義だった」などといったお声をたくさんいただきました。皆さまからのご意見を糧に、次回もさらに充実した内容をお届けできるよう努めてまいります。ぜひ次回もご期待ください!
 
 
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